南口に届いた「お仕事」の街、3年目のAOZORA South Town
あの南口の緑道に、駅員がいて、銀行員がいて、テレビのスタジオがあった。5月4日・5日、子どもが街で働き、専用通貨を稼いで使う体験型イベント「AOZORA South Town」の 3 回目。今年はイッツコムが本格加入し、テレビ制作スタッフ体験と生中継放送が加わった。
九品仏川緑道が、一日だけ小さな経済圏になった
5月4日・5日の 2 日間、自由が丘南口商店会と産業能率大学の産学連携イベント「AOZORA South Town」が九品仏川緑道を中心に開かれた。今年で 3 回目。子どもたちは駅員・銀行員・美容師・警察鑑識・雑貨ショップ店員・アイドル (ステージパフォーマンス) ・アーティスト (惑星アート制作) ・テレビ制作スタッフなど多様な職種を体験し、報酬をもらう仕組みだ。
報酬は現金ではなく「ゆめぞら通貨 (ゆめぞら紙幣とも)」と呼ばれるイベント専用通貨。稼いだ通貨は子どもフリマで使う。働く・稼ぐ・使うという一連の経済体験が、街を舞台にひとつながりになっている。
産業能率大学の学生が企画から運営まで
このイベントの主軸は、産業能率大学の特色授業「自由が丘イベントコラボレーション」を履修する学生たち。職種の設計、会場レイアウト、当日の運営まで学生が担う。自由が丘南口商店会が主催を務め、大学の授業と地域商店街が産学連携の形で組み合わさっている。
今年初めて本格加入したのがイッツ・コミュニケーションズだ。昨年 12 月に開いた「iTSCOMスポット&スタジオ自由が丘」を会場に、テレビ制作スタッフ体験ブースを設けた。アナウンサー・ディレクター・テロッパー・スイッチャーの役割に分かれ、子どもたちが実際の放送制作を体験する。
3年間の時間軸
このイベントが最初に動いたのは 2024 年 10 月。自由が丘女神まつりの中で初開催され、2 日間で 345 人が参加した。
翌 2025 年 5 月、南口のドコモショップ前・九品仏川緑道をメイン会場に据えた第 2 回へと規模が広がった。職種のラインナップも増え、子どもフリマも加わった。そして今年、地元ケーブルテレビ局が生中継で加わった。
参加者が増えて、体験の種類が増えて、街を伝える手段が増えた。3 年でそういう積み重なり方をしている。
5月5日、1時間の生中継
5月5日には「AOZORA South Town 自由が丘から生中継 SP」と題した 1 時間の生放送が行われた。産業能率大学の学生リポーターが会場内でインタビューを担当した。
放送はアーカイブとしてイッツコムのYouTube 公式チャンネルに残っている。5月5日の 1 時間をそのまま見返すことができる。
あの緑道の記録として
九品仏川緑道は普段、散歩や通り抜けに使う場所だ。そこに小さな街がつくられ、子どもたちが職業を持ち、通貨が流通し、テレビ局が中継した。5月5日の 1 時間を残したアーカイブが、今もそのまま残っている。