明治28年の看板を、自由が丘が2023年から預かっていた ― 銀座立田野、6月30日に横浜へ
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新店 自由が丘1-26-8 キクモトビル1F (北口サンセットエリア地区) 読 2分

明治28年の看板を、自由が丘が2023年から預かっていた ― 銀座立田野、6月30日に横浜へ

明日6月30日の20時、北口サンセットエリアの一角からひとつ看板が降りる。明治28年創業の老舗甘味処「銀座立田野」自由が丘店。2023年7月20日に復活してから2026年6月30日まで。次に灯るのは、横浜元町だ。

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2023年7月、北口の一角で

正面口から北へ、サンセットエリアの方へ歩く。キクモトビルの1階に、白い暖簾がかかっている。「銀座立田野」と読める。

明日6月30日、その暖簾が降りる。20時、ラストオーダーは19時。2023年7月20日から、ここにあった看板だ。

「銀座」を冠した甘味処が、自由が丘の1-26-8で2023年7月から営業していた。少し不思議な気がする話だが、これは「銀座」が一度消えて、自由が丘で復活していた期間だった、と言い換えるほうが近い。

明治28年からの看板

立田野の創業は明治28年。西暦で1895年。看板は、あんみつと釜飯。

転機は2015年だった。銀座本店が閉まる。その後も支店は残っていたが、2021年までに全店閉店。1895年から2021年まで続いた看板が、一度、消えた。

看板を引き継いだのは、目黒区の株式会社七葉。最初はテイクアウト限定で復活させた。そして2023年7月20日、自由が丘の北口サンセットエリア地区、旧 kissa nanaha の跡地に、常設店としてオープンした。

運営担当者は当時、「老舗の看板を守りたい」「復活を望むお客さまのたくさんの声に後押しされた」と語っていた。テイクアウト限定から、テーブル30席+カウンター8席の常設店へ。

2023年7月のことだ。

釜飯とあんみつ、固有名詞の話

メニューを並べると、看板の重みが少しだけ手触りになる。

釜飯の米は秋田県産サキホコレ。粒立ちを意識した選択だという。出汁は尾札部昆布と本鮪節、本鰹節。釜は国産の鉄釜で、蓄熱と熱伝導を計算に入れている。米と出汁と釜、3つの固有名詞が並んでいる。

あんみつは、昔ながらの製法でつくる寒天と、銀座立田野オリジナルのあんこ。価格帯は850円から1000円。しるこ・ぜんざいは880円から980円、わらび餅820円、パフェ1200円。夏季のかき氷が1000円。

店内は、コンクリートのむき出しの面に、木の家具が組み合わさっている。テーブル30席にカウンター8席。営業は11時から20時。

これらの数字は、明日の20時を境に、自由が丘のものではなくなる。

横浜元町、8月

次は横浜元町だ。2026年8月頃のオープンが予告されている。発展的移転、というのが店側の言い方だ。

「閉店」とは少しちがう。明治28年の看板は降ろされない。場所が、自由が丘から横浜元町に動く。釜と昆布と鰹節も、横浜に運ばれる。サキホコレは横浜でも炊かれる。

ただ、自由が丘の1-26-8 キクモトビル1Fの、あの「銀座立田野」の暖簾が、この街の景色から外れる。2023年7月から、北口の方を歩くと白い暖簾が見える、という日常が、明日で終わる。

横浜のオープン日は8月頃としか公表されていない。荒天や工期で前後する可能性は当然ある。最新情報は公式サイトで確認するのが確実だ。

6月30日のこと

明日6月30日(火)、最終営業は20時まで。ラストオーダーは19時。

自由が丘正面口から北口サンセットエリアへ徒歩3分、キクモトビルの1階。明治28年の看板を、2023年7月から預かっていた場所。

横浜に動く前の、自由が丘での最後の1日になる。