朝4時25分の街、夏至まであと1週間
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街並み 読 2分

朝4時25分の街、夏至まであと1週間

夏至は6月21日、17時25分。あと1週間。東京の朝は今日から4時25分に明るむ。一年でいちばん日が長くなる数日が、すぐそこにある。

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一年で、いちばん日が長い数日

夏至は6月21日、17時25分。あと1週間。

今日6月14日の東京は、日の出が4時25分、日の入が18時58分。昼の長さは14時間33分。これが21日になると、日の入だけが2分だけ伸びて19時00分になり、昼は14時間35分。夏至は1年で最も昼が長い日になる。

たった2分。されど2分。一日の中で、空が明るんでいる時間がいちばん長く街を覆う数日が、すぐそこにある。

朝、4時25分という時間

4時25分は、街がまだほとんど眠っている時間だ。駅前のシャッターも、九品仏川緑道のベンチも、誰もいない。それでも空は、東の方からゆっくり色を変え始めている。

日の出が一年でいちばん早い日は、夏至当日ではない。その約1週間前 — つまり、ちょうど今頃。逆に日の入が一番遅い日は、夏至から約1週間後にやってくる。黄道と天の赤道の傾き、地球の楕円軌道による南中時刻の年内変動。そういう天体の歯車のずれが、「日の出最早」「日の入最遅」「昼の最長」の3つの日を、夏至の前後に少しずつずらして並べている。

目が覚めて時計を見て「まだ4時か」とまた目を閉じる、あの時間。その時、外の空気は少しだけ起きている。一年でいちばん早く、起きている。

緑道の朝の光

九品仏川緑道。あの遊歩道。

桜の頃のことを覚えている人は多い。秋の銀杏の頃も、絵になる。夏至前後の朝の光は、それらと比べると語られることが少ない。葉が厚く茂り、上から落ちてくる光が緑の影で染まる。ベンチの白い板の上に、細かい斑点ができる — そういう光は、この時期にだけ深まる。

5時を過ぎれば、もう完全な朝だ。散歩する人とすれ違うことも増える。4時25分から5時までの30分は、街がほとんど自分一人になる短い時間帯。

芒種の終わり、梅雨の途中

暦の上では、いま芒種の終盤にあたる。6月6日に始まって、6月20日まで。21日からは夏至が始まる。

今日14日は、昼過ぎからくもり、所により雨で雷を伴うとの予報が出ている。梅雨入り発表からちょうど7日目。一日中晴れる朝ばかりではない。

それでも、6月14日から21日までの1週間は、どの日も日の出が4時25分前後で変わらない。一年でもっとも、日の出時刻が「停まる」期間でもある。夏至当日より、今この数日の方が、朝の早さでは少しだけ前を行っている。

1週間後、夏至へ

6月21日17時25分、太陽が黄経90°の点を通過する。そこから先は、少しずつ日が短くなっていく。気づかないくらい少しずつ、けれど確実に。

一年でいちばん日が長い数日。緑道のベンチに座る30分。駅前の角を一本違う道で曲がる、その朝の小さなずれ。

来週の今ごろには、もう夏至が過ぎている。その前の数日。4時25分の空が、ちょうど今、一年でいちばん早く明るむ。