17年、屋上で育った蜜が棚に降りる——丘ばちはちみつ、初の一般販売
ビルの屋上で17年間育ってきた自由が丘産のはちみつが、初めて一般の棚に並んだ。数量限定、無くなり次第終了。
屋上から棚へ、17年ぶんの蜜
自由が丘商店街振興組合が都市養蜂を始めたのは2009年3月のこと。駅から徒歩1分のビル屋上に、4群のミツバチが巣を構えた。以来、ミツバチたちは半径約2km圏内をめぐり続けてきた。
採れた蜜はこれまで、地元の菓子の素材として、またイベントの賞品やふるさと納税の返礼品として流通してきた。「一般の棚で買える」という形には、17年間、ならなかった。
その蜜が4月29日、キャトル・セゾン・トキオの棚に降りた。
1987年開業の店が、地元の蜂蜜を選んだ
キャトル・セゾン・トキオは、ライフスタイルショップ「キャトル・セゾン」の日本1号店として1987年に自由が丘でオープンした。来年2027年で40周年を迎えるにあたり、地元ブランドとのコラボ限定商品を企画した。
「自由が丘への感謝と、これからもよろしくね」。そのコンセプトで選ばれたのが、丘ばちプロジェクトのはちみつだった。
39年間この街に店を構えてきた側と、17年間この街の空でミツバチを育ててきた側が、ひとつの瓶で交差した格好だ。
瓶の中身と、外側のデザイン
内容量は100g。添加物なし、100%自由が丘産。ミツバチの行動範囲は半径2〜3km圏内の花や植物のみ、という条件で採蜜されている。
パッケージは限定仕様で、春夏テーマカラー「Paris Bleu」のリボン包装、丘ばちくんシール付き。「丘ばちくん」は2020年にプロジェクト10周年を記念して発行された絵本のキャラクターで、丘ばちプロジェクトの顔のひとつだ。
価格は税込3,240円。自由が丘2丁目のトキオ店が4月29日に先行販売を始めており、5月1日からは経堂コルティ・町田・四谷・イクスピアリ・たまプラーザテラス・横浜・日吉東急アベニュー・札幌・仙台・名古屋・福岡の各店舗にも展開された。
無くなり次第、終わる
数量は限定。すでにトキオ店での先行販売が始まって1週間が経過している。5月1日からの全店展開でどのくらい動いたか——瓶がいつなくなるかは、今のところわからない。
今日がGW最終日。残りは在庫の有無だけが事実だ。気になるなら、今日確かめにいくしかない。
17年、屋上の蜜。一度手に取れる形になったことは、もう取り消せない事実になった。