HAL'S BAGEL 自由が丘 — 半年経った栗の木通りの偏愛ベーグル研究室
11 月のオープンから半年。栗の木通り沿いの「HAL'S BAGEL.」、いまも行列が続いている。 池尻大橋の H.A.L cafe が 1 号店、自由が丘がテイクアウト専門の 2 号店。 北海道産のプレミアム小麦粉 3 種を 50 パターン試した配分でブレンドしている。
11 月から半年、まだ栗の木通りは並んでいる
オープン日は 2025 年 11 月 12 日。今日が 5 月 28 日だから、半年が過ぎた。 自由が丘駅南口を出て、栗の木通り側へ歩いてすぐ。栗山ビルの 1F に「HAL’S BAGEL.」がある。
オープン直後の祝祭感はとっくに過ぎている。それなのに、いまも並ぶ。 るるぶ&more が 2026 年 1 月に取材した時の記録には、「平日はオープン前 10〜30 分、土日は常時 20 分以上待つことが多い」とある。 4 月にシティリビングが訪れた時も、開店直後はかなり並んでいた、と書かれていた。
半年経って「続いている」というのは、ベーグル 1 個に対する偏愛が、街の側にも残り続けているということだ。
池尻大橋の H.A.L cafe から、自由が丘へ
「HAL’S BAGEL.」は、池尻大橋にある「H.A.L cafe」の 2 号店にあたる。 運営する株式会社 Lia のリリースには、こう書かれている — 1 号店の客足が、2 号店の立ち上げを実現させた。
カフェ業態の 1 号店から、テイクアウト専門の 2 号店へ。 自由が丘の方では椅子を置かず、紙袋に入れて持ち帰ってもらう。 「休日の過ごし方」や「ご褒美」といった日常のワンシーンを、映画的世界観で提供する、というのが店のコンセプトだ。
店内はアンティーク家具とインダストリアル照明を組み合わせた空間。 ニューヨーク・ソーホーに住む女の子のベーグル研究室、という設定だ。 1 号店の世界観を引き継ぎ、そこからもう少し成長した女性がベーグルを研究する、という続編のような関係になっている。
北海道産小麦 3 種、50 パターン試した配分
ここからが、偏愛研究室の本題。
ベーグルに使う粉は、北海道産のプレミアム小麦粉 3 種類。 それを 50 パターン試した配分でブレンドしている、と PR TIMES のリリースには明記されている。 NY ベーグルという前提を守りつつ、日本人が心の底から美味しいと感じられる食感や味わいを実現する。これが、3 種ブレンドの目的だ。
シティリビングがその食感を「むっちり×もっちり」と書いている。 「しっかりとした食べ応えがありつつ、重すぎない絶妙なバランス」とも。 NY ベーグルの噛みごたえと、日本人が好む口どけの軽さ。その間のどこかに、50 パターンの正解がある。
ベーグルは 30 種類以上。日替わりで並ぶ。 プレーン 300 円、コーンチーズペッパー 530 円、モンブラン 530 円、チョコレートナッツ 480 円、もち抹茶 480 円。 生ハムチーズで 730 円。 シティリビングが訪れた時、店員が押した商品はチョコレートナッツとトリプルチーズだったという。
営業時間は 10 時から。売り切れ次第終了のため、閉店時刻は日によって変動する。 6 個買うと、ボックスがついてくる。1 号店からそのまま引き継がれた特典だ。
偏愛ベーグル研究室、という名前
「偏愛ベーグル研究室」。これが東京朝ごはんの取材記事で紹介された、自由が丘店のコンセプトだ。 偏愛、という言葉が引っかかる。
ベーグル 1 個に、北海道産小麦 3 種を 50 パターン試す。 店内をニューヨーク・ソーホーの研究室に仕立てる。 30 種類以上を日替わりで焼く。
これだけのことを 1 つの店でやり続けるには、ベーグルへの偏愛がいる。 そして、その偏愛が紙袋に詰めて手渡されるから、買う人もまた偏愛のかけらを持ち帰ることになる。
栗の木通りを歩く人は、これからもしばらく並ぶ。 半年経っても列が止まらない理由は、ベーグル 1 個に北海道産小麦 3 種を配合する偏愛にある。