雨を14日間、作品に変える ― ギャラリー自由が丘「6月ごもり」
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イベント ギャラリー自由が丘 (奥沢5-41-2) 読 2分

雨を14日間、作品に変える ― ギャラリー自由が丘「6月ごもり」

関東甲信が梅雨入りして8日。奥沢5丁目のギャラリー自由が丘で、3人の作家が「雨」と「傘」と「6月」をモチーフにした小品展「6月ごもり」を6月17日から始めます。会期は14日間。街にとっての雨が、ガラスの向こうで作品に変わる。

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梅雨入り8日目、街角に「6月ごもり」が灯る

梅雨入りから1週間と1日。今朝の街は、また濡れた歩道で始まった。傘を畳んで店に入る動作が日常になってきた頃、奥沢5丁目のギャラリー自由が丘で小さな展覧会が始まる。

タイトルは「6月ごもり」。3人の作家が、「6月」「雨や傘」をモチーフにした小品を持ち寄った14日間。6月17日が初日で、6月30日まで。入場は無料。

雨の季節を「やり過ごす対象」ではなく「14日間かけて作品に変える素材」として捉え直す ― その視点が、タイトルから滲む。

3つの筆、それぞれの雨の見方

出展するのは木曜日さん、渡邊綾乃さん、木白牧さんの3人。同じ「6月」を入り口にしても、出口はそれぞれ違う方向に開く。

  • 木曜日: 透明水彩・色鉛筆・銅版画。心象風景を、子どもの姿に重ねた表現
  • 渡邊綾乃: 油彩画。鳥頭の人物を中心としたシュール作品
  • 木白牧: アクリル・ミクストメディア。自然と命をテーマに、細胞から社会へと広がる視点

透明水彩で描かれる雨。油彩の鳥頭が傘を差す絵。ミクストメディアで描かれる細胞のような雨粒。同じ「6月」という言葉から、これだけ違う絵が並ぶ。

小品中心の構成は、雨の日のギャラリー巡りと相性がよい。長く立ち続けなくても、一枚ずつ、ゆっくり目線を移していける。

6月26日14時、お茶会という余白

会期の真ん中、6月26日14時から作家お茶会+ギャラリートークが開かれる。担当は大岩明美さん。お茶を飲みながら、作家の言葉と作品が並走する時間が会期の中心に挟まれている。

「従来の堅苦しいギャラリー、中々入りにくいというイメージを一掃する」 ― ギャラリー自由が丘が掲げるコンセプトが、この茶会形式に重なる。閑静な住宅街に隣接する立地で、ショップやライブラリーも併設されている。

14日間、街角に作品が残るということ

雨の街を歩く時、傘の中の視界はいつもより少し狭くなる。その狭まった視界の中に、「いまここで、こういう展覧会をやっている」と思い出せる場所がひとつあるかどうかで、6月の14日間の歩き方は少し変わる。

会期中の営業は12時から18時。最終日6月30日だけは16時に閉まる。雨の日の昼下がり、奥沢5丁目に少し足を伸ばす。それくらいの距離感の展覧会だ。

6月30日。梅雨が明けているかは、まだ誰も知らない。