朝10時、カフェの2階で45分間だけ開く傘の物語
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週末 奥沢5丁目 (自由が丘プラス南口店) 読 2分

朝10時、カフェの2階で45分間だけ開く傘の物語

朝10時、カフェの2階が45分だけ劇場になる。7月17日から26日までの6日間、奥沢5丁目のカフェ&バー自由が丘プラス南口店で「僕と彼女と物憂げな傘」が上演される。マチネ・ジュルネ・ソワレを組み合わせた造語「マチジュルソワ」を名乗る団体の朝の企画。

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朝10時、あのカフェの2階が

奥沢5丁目、住所でいうと5-24-10。カフェ&バー自由が丘プラス南口店の2階が、7月中旬から下旬の6日間だけ、朝10時から45分間、ミュージカル劇場になる。

朝10時にカフェの2階、というのは、聞き慣れない時間の使い方だ。夜に劇場へ足を運ぶのでもなく、昼下がりに映画館に入るのでもない。その時間帯に、45分完結の物語が開幕する。

マチジュルソワと、傘を追いかける45分

上演を手がけるのは「街中奏和 (マチジュルソワ)」という団体。「マチネ・ジュルネ・ソワレ」を組み合わせた造語だと、公式に説明されている。朝10時、いつものカフェの2階で、45分だけ非日常に触れて、終演後に1階でランチを食べて帰る。そういう半日の設計になっている。

上演される作品は「僕と彼女と物憂げな傘」。自由が丘のカフェで脚本家の主人公が物憂げな女性と出会い、彼女が置き忘れた傘を追いかけるうちに、主人公自身の物語が動きはじめる、と告知されている。

舞台はカフェ。会場もカフェ。上演時間は45分、休憩なし。座って観るというより、隣の席の会話を聞いているような距離感の設定だ。

脚本・作詞・作曲は藤倉梓、演出は代表の佐野眞介、振付は山科諒馬。会場はカフェの2階、上演時間は45分。舞台と客席の距離が近い、目の前で誰かが歌いはじめる形の朝の企画になる。

6日間、3週替わりのキャスト

上演日は6日間ある。7月17日 (金)、18日 (土)、19日 (日)、20日 (月祝)、25日 (土)、26日 (日)。全日10時開演、開場は9時35分。特典チケットを持っている人は9時25分に先行入場できる。

キャストは週替わりで3チームに分かれる。17-18日、19-20日、25-26日という3つの週で、出演者が全員入れ替わる。ピアニストも、ゲストも、日程によって担当が変わる。

同じ脚本、同じ会場、同じ45分。歌う人が違えば、物語の温度も変わる。6日間通わなくてもいい。「どの週の、どの顔ぶれの回に行くか」という選び方が、この企画の輪郭を作っている。

料金と、終演後の1階

チケットは全席自由、日時指定。特典5,500円 (先行入場付き)、通常4,500円、U-25は3,500円。すべて税込で、ワンドリンク込み。特典チケットを持っている人は開演35分前の9時25分から入場できる。通常入場は9時35分から。25歳以下なら3,500円という枠が用意されているのも、朝の企画としての姿勢が読み取れる部分だ。

終演は10時45分頃。そのあと、1階のカフェでパンフレットを見せるとランチが割引になる、と案内されている。13時30分まで。朝10時にカフェの2階へ入って、45分の物語を観て、そのまま階下でランチ、というのが素直な流れになる。予約は公式サイト matijoursoi.com とチケット販売のカンフェティで受け付けている。

静かな企画

夜の劇場に行くのはハードルが高い、でもカフェで45分ならなんとかなる。そういう「観劇のちょうどいいサイズ」を狙った企画だ。「マチジュルソワ」という名前も、造語だからこそ意味を運びやすい。

自由が丘の南口を降りて、いつものカフェの2階に人が集まっていく朝、というのは、この街の風景としてはやや新しい。7月17日から26日までの断続的な6日間、あの2階の窓の向こうで、傘を追いかける物語が45分ずつ、開いては閉じる。

朝10時のカフェ2階、45分、ワンドリンク、そして階下でランチという流れは、夜の劇場が持たない時間の設計になっている。この街に、そういう選択肢が6日間だけ現れる。

今日は7月4日。空はくもり、南の風で、所により雨。初日まであと13日ある。朝10時、カフェの2階、45分の傘の話。そう聞いて頭に浮かべる街の姿は、いつもの自由が丘とは少しずれている。7月中旬から下旬、あの窓の向こうで何かが動く6日間になる。