12年続いた住所が、その出自を夏のコーンに翻訳した
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飲食 BAKE the SHOP 自由が丘店 (自由が丘1-31-10) 読 2分

12年続いた住所が、その出自を夏のコーンに翻訳した

自由が丘1-31-10。2014年11月1日にチーズタルトのフラッグシップが生まれた、その同じ住所。 いまそこで、夏限定のソフトクリームが巻かれている。「ダブルチーズ」と名のついた一杯には、チェダーとグラナが乗る。 チーズタルトから始まった場所が、12年目の夏に、その出自をコーンへ移しかえた。

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始まりはチーズタルトだった

自由が丘1-31-10。この住所で、いま夏限定のソフトクリームが巻かれている。

巻いているのは「BAKE the SHOP 自由が丘店」。でも、この場所の物語は、ソフトクリームから始まったわけではない。

ここはもともと、チーズタルトの店があった場所だ。2014年11月1日、BAKE CHEESE TART 自由が丘店が開いた。BAKE CHEESE TART というブランドのフラッグシップであり、運営する BAKE INC. は「実家のような存在」と紹介している。

開業日の11月1日には、後日談がある。この日付は「BAKEチーズタルトの日」として、一般社団法人日本記念日協会の認定を受けた。チーズタルトに、暦の上の一日が与えられた。

7年2ヶ月、そして同じ場所で

そのチーズタルトの店は、2022年1月4日に閉店した。7年2ヶ月の営業だった。業態変更のため、と記録されている。

跡地は、空き地にはならなかった。同じ2022年の2月15日、午後1時。同じ自由が丘1-31-10に、今度は「BAKE the SHOP」が開いた。

これは1ブランドの店ではない。BAKE CHEESE TART、PRESS BUTTER SAND、RINGO、Chocolaphil、SOLES GAUFRETTE — 複数のブランドを一つの店に集めた、複合型の旗艦店だ。営業は11時から20時まで。

チーズタルトの店が立っていた住所は、こうして次の顔を持った。閉店から再開まで、間は1ヶ月余り。バトンの渡し方としては、ずいぶん短い。

チェダーとグラナが、コーンの上に

そして2026年の夏。開業から数えて12年目のこの場所で、新しい一章が始まっている。

夏限定の「ソフトクリーム スタンプラリー」。使うのは北海道産クリーム。食べ応えのある食感、濃厚なミルクの風味、すっきりした後味、と店は説明する。

メニューは3つ。

名前巻き数価格(税込)提供
ベイクTHEソフトクリーム レギュラー6.5巻¥550コーン/カップ
スモール3.5巻¥470コーン/カップ
ダブルチーズ3.5巻¥570カップのみ

目が留まるのは、いちばん下の「ダブルチーズ」だ。チェダーチーズとグラナチーズがトッピングされる。

チーズが2種、ソフトクリームの上に。チーズタルトから始まったこの住所が、夏のコーンへ自分の出自を移しかえた一杯だ。チェダーとグラナという2つのチーズの名前が、コーンの上に確かにある。

9月14日まで、ただし

仕組みはスタンプラリー。対象商品を買うごとにスタンプが1個。5個たまると、スモールソフトクリーム1個と引きかえられる。

期間は9月14日まで。ただし、スタンプカードが無くなり次第終了、という但し書きがつく。終わりの日付は決まっているのに、それより早く幕が下りる可能性も、最初から書き込まれている。

夏のあいだ、この住所はチーズタルトの暦を持つ場所であり続けながら、コーンを巻いている。チーズタルトのフラッグシップから、複合型旗艦店へ。そして12年目の夏、コーンの上のチェダーとグラナへ。次に自由が丘1-31-10の角を通るとき、口の中でほどけるのは、この場所がたどってきた12年そのものだ。