小麦粉も砂糖も使わない焼き菓子の店、奥沢4ヶ月 — Fondance Tokyo
小麦粉も砂糖も使わない焼き菓子の店が、奥沢のルシェルブルー2 に 2 月 21 日に開いた。南魚沼のコシヒカリ米粉、メープル100%、愛媛の卵 — 3 素材だけで組む看板「フォンダンシェ」。駅から徒歩4分、火曜定休。
「フォンダンシェ」って、聞いたことありますか
私は、なかった。
自由が丘駅から徒歩4分。奥沢6丁目のルシェルブルー2、1階。2 月 21 日に開いた小さな焼き菓子の店、「Fondance Tokyo」。看板商品の名前は、店名と同じ「フォンダンシェ」。
開店からもうじき4ヶ月。先日、ELEMINIST がこの店を「五感で楽しむスイーツギャラリー」として取り上げた。
火曜定休。今日は月曜、明日は閉まる。書くなら、今日だ。
米粉とメープル、そして愛媛の卵
フォンダンシェの素材は、3つだけ。
南魚沼産コシヒカリの米粉。メープル 100 パーセント。そして、愛媛県産イヨエッグの卵。小麦粉は使わない。砂糖も使わない。
公式コンセプトは「とろける余韻」。米のでんぷんと卵とメープル糖、それだけで組み立てる焼き菓子。どうやって生地が立ち上がるのか、想像がつかない。
3 素材で完結している、というところに引っかかった。「米粉スイーツ」と聞くと、つなぎや代替材料の組み合わせを思い浮かべる。ここはそうじゃない。引き算で組んでいる。
営業時間は 11 時から 18 時。価格や個数は、店頭で確かめるのが早い。
八百屋3代目、独学で 7 年焼いてきた人
オーナーは新谷優樹さん。八百屋「紀ノ国屋」の 3 代目だ。
2019 年 4 月、独学でシフォンケーキの店を開いた。素人がいきなり店を出した、と一文で書くと軽く響くが、そこから 7 年、シフォンケーキを焼き続けて売ってきた。その 7 年の延長に、この焼き菓子専門店がある。
八百屋の家に生まれた人が、独学で 7 年焼き続けて、米粉・メープル・卵の 3 素材に辿り着く。その筋は、素材選びにそのまま出ている。愛媛のイヨエッグ。南魚沼のコシヒカリ。八百屋の目線で素材を選ぶ人の店だと捉えると、3 素材の意味がすこし違って見えてくる。
エクアドルのカカオとコラボ、というもう一つの動き
店の外でも、動きがある。
Mamano Chocolate とのコラボ商品「幸せのフォンダンシェ アマゾンバニラ&チョコレート」。1 個 850 円。エクアドル熱帯雨林産のアマゾンバニラと、キチュア族コミュニティが栽培するアリバカカオを、米粉とメープル糖で焼き上げる。
南魚沼の米粉に、エクアドルのカカオ。組み合わせの飛び方が面白い。ベースの 3 素材は変えずに、上に乗せる素材で世界を広げていく作り方だ。
このコラボは Fondance Tokyo の店頭ではなく Mamano 側で扱う。気になる人は両方覗いてみる手がある。
火曜が明けたら、行く
奥沢6-31-15。学園通りを駅から下って、ルシェルブルー2 の 1 階。
火曜定休、今日中には間に合わない。水曜の朝、フォンダンシェがどんな手触りで皿に乗るのか、確かめに行く。3 素材で組み上がる「とろける余韻」がどういうものか、自分の口で。
明日が明けたら、街がまた開く。