創業76年の炭火が、北口の路地で7月26日を待っている
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飲食 自由ヶ丘1-11-5 (北口路地) 読 2分

創業76年の炭火が、北口の路地で7月26日を待っている

今年の土用の丑の日は7月26日、日曜。二の丑はない、一度だけ。 自由が丘駅北口を出て徒歩1分の路地に、1950年から炭火を焚き続けている店がある。 ほさかや。創業76年の夏が、また来る。

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7月26日、一度だけの丑

今年の夏は、土用の丑の日が1回しかない。7月26日、日曜。二の丑はなし。

夏の土用は立秋前の約18日間、その期間中の「丑の日」がうなぎを食べる日として定着した。江戸時代、平賀源内が業績不振のうなぎ屋に「本日『土用の丑の日』、鰻食うべし」の看板を勧めた、という俗説が「う」のつく食材を食べる俗信と結びつき、この食習慣が広まった。夏バテ防止の栄養食として古くから知られ、蒲焼き150gあたりのビタミンB1は0.79mg。疲労回復に結びつく栄養価が、今も夏の食習慣を支えている。

北口の路地、創業76年

自由が丘駅の北口を出て、徒歩1分。路地に入ると、ほさかやがある。

1950年、昭和25年創業。この夏で76年を数える。現在地に移ったのが1970年で、この路地で55年、炭火を焚き続けている。カウンター中心の家族経営。「レトロ感」「大衆酒場的」と語られる雰囲気は、76年という時間が積み上げたもので、後から演出したものではない。

看板メニューはうな丼、うな重、白焼丼、それから串焼き。かしら、きも、ひれ、からくり、塩。串は1本300円から400円、うな丼は1,500円あたりから。うな重は取材時点 (号外NET、2026年7月6日) で3,500円、別サイトでは2,900円の表記もあり、値付けは時期によって振れがある。訪問前に電話で確かめておくのが確実だ。

うな丼については「ふわふわで柔らかい食感」「炭火焼き」「臭みなし」という言葉が記録に残る。号外NETの記者は「香ばしく炭火で炙ったふわふわのうなぎ。タレは甘さ控えめ」と書いている。甘さ控えめのタレ——この店の個性として、複数の記録で共通して挙げられている。

76年の炭火が意味するもの

76年——数字で書くと短いが、日々、炭を熾し、鰻を焼き、店を開け、閉める。その繰り返しでしか積み上がらない時間だ。

北口の路地は、駅前が再開発で姿を変えていくなかで、まだ路地のままで残っている場所の一つ。そこに76年前から同じ看板で店が続いている、という事実は、街の座標軸の一つになっている。ミューズスクエアが9月に開業して駅前が新しくなっても、この路地に炭火の匂いが漂う夏の夕方は変わらない。

7月26日は日曜

7月26日は日曜。ほさかやは原則日曜定休。営業情報の別記録では第2月曜も休みという記載がある。土用の丑の日当日にこの路地の暖簾をくぐるのは、カレンダーの上では難しい。

丑の日を意識するなら、その前後の平日に足を運ぶのが現実的だ。ランチは11:30から14:00、ディナーは16:00から20:00。カウンターの向こうで、76年続く炭火が焚かれている。

一度しかない今年の丑の日を挟んだ数日間、北口の路地。うな重が2,900円なのか3,500円なのかは、カウンターで確かめればいい。